健康診断の手引

健康診断や人間ドックを受ける人の心がまえ

どんなライフスタイルが望ましいのか

生活習慣病やメタボリックシンドロームの危険因子(リスクファクター)を知り、それを除去する努力が望まれます。

生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因として、ライフスタイル(生活習慣、健康習慣)が最も重視されます。

問題のある生活習慣は生活習慣病やメタボリックシンドロームを生む。

適切な健康習慣(ライフスタイル)として、次の7つがあります(ブレスローの調査より)。

①適正な睡眠時間をとる(7〜8時間)。
②喫煙をしない。
③適正体重を維持する。
④過度の飲酒をしない。
⑤定期的に運動をする。
⑥朝食を毎日食べる。
⑦間食をしない。
この7つの健康習慣のうち実行している数と健康度の関係は、次の図に示したとおりです。

7つとも実行している80歳の人の健康度は、何もしていない20歳の人と同じになります。

ライフスタイルが生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因として大きく関与しています。

やはり、健康に良いことをしている人ほど健康です。

睡眠は7〜8時間が適切です。

睡眠7〜8時間の人に比べ、6時間以下の人や9時間以上の人は、いろいろな病気による死亡が多くなります。

適切な睡眠時間の人は死亡率が低くなります。

喫煙している人は禁煙しましょう。

喫煙は万病のもと。とくに肺がんや肺気腫の最も大きな要因です。その他、咽頭がん、食道がんなど多くのがんや、心筋梗塞の発生を高めることが知られています。また、家庭内での夫の喫煙が20本以上だと、喫煙しない妻の肺がんのリスク(危険度)は2倍になります。

喫煙はすべてのがんのもと(平山らの調査から,1987)

適切な体重を維持しよう。

適切な体重の決め方は、体重の項をみてください。適切な体重の人に比べ、肥満の人に合併しやすい病気の出現率は、下の図のようになります。

とくに、リンゴ型肥満はメタボリックシンドロームの出発点です。

肥満は万病のもと。

過度の飲酒は避けよう。

アルコールが原因となる病気は、次の図のように数多く知られています。

アルコールが原因となる病気。

但し、適正飲酒は体に良いという結果(次のグラフを参照)が得られています。アルコール摂取は、1日にビール(中)1〜2本、日本酒では1〜2合、ウイスキーでは水割り1〜2杯以内とし、週に1〜2日の休肝日をつくりましょう。

適量のアルコールは命を救う。

適切な運動を毎日しよう。

現代社会での運動習慣は、次の図のように、多くの効果があります。

運動は現代人を救う。

運動の強さと死亡の関係では、運動が強いほど死亡が少なくなるという結果が得られています。適切な運動の目安は、30歳の健康な人で、毎日1日あたり;速歩(汗ばむ程度、100m/分)25分

エアロビックス(軽く)25分

自転車(18㎞/時)25分

水泳(ゆっくりと)25分

ジョギング(120m/分)20分

くらいとなります。

強い運動は命を救う。

正しい食事習慣を身につけよう。

朝食を抜いたり、間食をすることは肥満や生活習慣病、メタボリックシンドロームの原因となります。これらの予防のための食生活指針として、次のようなものがあります。

生活習慣病予防のための食生活指針

①毎日、いろいろな食物を食べよう。

②腹八分目、運動とのバランスで。

③減塩で高血圧と胃がんを予防。

④脂肪を減らして肥満、心筋梗塞と大腸・乳がんを予防。

⑤生野菜、緑黄色野菜をとって、がんの予防。

⑥繊維性食物で便秘、大腸がんの予防。

⑦カルシウム(牛乳、小魚など)を十分とって骨粗鬆症の予防。

⑧甘いものはほどほどにし、肥満、高脂血症を予防。

生活習慣病予防のための食生活指針

 

⑨塩辛いもの・熱いもの・焦げたもの・かびの生えたもの、食べ過ぎ、過度のアルコール、栄養のアンバランス、食物のかたよりは、がんの原因となりやすいので避けよう。

行動や生活にゆとりをもとう。

A型行動人間の心筋梗塞発症率は、4〜5倍とされています。

A型行動人間は心筋梗塞に要注意

(1960年アメリカの大規模調査で明らかにされたもの)

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