健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

尿の検査

尿糖略号:UG,HZ

何がわかるのか

一般に試験紙法で調べます。この場合、尿の中のブドウ糖(グルコース)の有無を調べ、糖尿病のスクリーニング検査を主目的とします。

正常の人でも1日30〜130㎎(10〜30㎎/dL)のブドウ糖が排出されています。多くの試験紙の感度は30㎎/dL以上ですので、(±)以上を異常と考えます。

血液中のブドウ糖は腎臓の糸球体で濾過され、尿細管に出ますが、通常そこで再吸収され、尿にはほとんど出てきません。尿細管に出る糖が多くなり、尿細管での再吸収が間に合わなくなったり(糖尿病などで血糖が160〜180㎎/dL以上の場合)、血糖がそれ以下(すなわち糖尿病でなくても尿細管の再吸収の能力が体質的に少ない人)でも尿に糖が出ます。これを腎性糖尿といいます。

尿糖を示す病気には、
①大部分が糖尿病で、
②腎性糖尿もかなりみられる。その他、
③妊娠
④ホルモンの病気
⑤中毒
⑥脳の病気
⑦胃切除者
⑧肝・腎臓病などがあります。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

尿中の糖の量
(mg/dL)
判定対策
(−)49以下正常
(±)50 〜 99異常腎性糖尿糖尿病か、まれですがその他の病気もあり、どの原因かを調べます。
(+)100 〜 249
(++)250 〜 499
(+++)500 〜 1999
(++++)2000以上

測定のときの注意

試験紙によって感度が異なります。

尿糖があるからといって、ただちに糖尿病ではありません。あくまでも糖尿病のスクリーニング(ふるい分け)検査です。正確には血糖値の測定で判定されます。

ビタミンCやL-ドーパを服用していると、実際には陽性であるにもかかわらず陰性になることがあります(偽陰性)。

どうすればよいのか

陽性の場合は、血糖検査などをして糖尿病かどうか、また他の原因の有無を調べてもらいます。

腎性糖尿は、通常治療の対象となりません。定期的に検査を受けて経過を観察します。

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