健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

尿の検査

尿蛋白略号:UP,HE

何がわかるのか

正常の人でも1日に40〜120mg/dLの蛋白を尿に排出しています。1日に150mg/dL以上の場合を異常とします。

尿蛋白が増加する場合は、次のようなものがあり、尿蛋白検査はその診断のきっかけをつくってくれます。

正常の人の蛋白尿:運動や発熱により、正常人でもみられます。

体質性蛋白尿(起立性蛋白尿):若者などにみられる良性の蛋白尿。起立により腎静脈が圧迫されて起こるもので、とくに心配ありません。

病的蛋白尿:
①腎臓障害によるもの:腎炎、ネフローゼなど
②尿路におけるもの:尿路感染症、結石、腫瘍
③その他:血中蛋白が濾過されたものなど

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

尿蛋白量
(mg/dL)
方法判定
試験紙法ズルホサリチル酸法煮沸法
14以下(−)(−)(−)正常
15 〜 29(±)(±)
30 〜 99(+)(+)(±)〜(+)異常:再検し、
またその原因を詳しく調べます。
100 〜 299(++)(++)(+)
300 〜 999(+++)(+++)(++)
1000以上(++++)

測定のときの注意

検査直前の運動の有無、発熱の有無を報告しましょう。

検査法により感度が異なります。

蛋白尿が(+)以上では定量して蛋白の量を計ります。

現在ではひろく試験紙法が用いられていますが、色調の変化で判定するため、判定者の主観が入りやすくなります。

どうすればよいのか

蛋白尿の検査は、腎臓病などの病気を発見するきっかけとなります。また、正常の人でも(+)となることがあります。再検したり、詳しくその原因を必ず調べてください。

軽度の尿蛋白のみで、他に異常がみられない場合は、定期的に検査を受け、経過を観察すれば十分です。

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