健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

高脂血症の検査

LDL-コレステロール(β-リポ蛋白)[血清]

何がわかるのか

血液中では、コレステロールなどの脂肪が種々の蛋白の運び屋と結合して存在しています。
その1 つに低比重リポ蛋白(low-density lipoprotein;LDL)があり、これをLDL-コレステロールとよび、細胞などにとり込まれやすい脂肪の形をしています。

LDL-コレステロールの量が多いと直接動脈硬化と関係することから、LDL-コレステロールを悪玉コレステロールとよびます。

LDL-コレステロールが10mg/dL増加すると、心筋梗塞の発生が10〜15%増加します。

かつてLDL-コレステロールは、総コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール値から、LDL-コレステロール=総コレステロール−HDLコレステロール−(中性脂肪/5)の計算式(フリードワルドの式)で算出されていましたが、近年直接測れるようになりました。

LDLは、他の方法で分画したβ-リポ蛋白とほぼ一致します。今でもときにβ-リポ蛋白を測定することがありますが、その意義はLDL-コレステロールとほぼ同じです。β-リポ蛋白の正常値は男女とも180〜600mg/dLです。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

危険因子の有無食事・運動療法を
始める値
薬を服用する値治療の目標値
心筋梗塞などなし
他の危険因子※もなし
140mg/dL160mg/dL140mg/dL
心筋梗塞などなし
他の危険因子あり
120mg/dL140mg/dL120mg/dL
心筋梗塞などあり100mg/dL120mg/dL100mg/dL

※危険因子とは、次のものを指します。:高齢(男性45歳以上、女性閉経後)、 冠動脈疾患の家族歴、喫煙、高血圧(140/90以上)、肥満(BMI:26.4以上)、耐糖能異常(境界型および真の糖尿病)が1つ以上ある人

測定のときの注意

総コレステロールの項をみてください。

どうすればよいのか

日常生活上の注意点は、総コレステロールの項と同じです。

運動療法や薬物療法の必要な人とその目安は、「おおよその目安」の項をみてください。段々と早めに治療が行われるようになりました。最低6か月以上の食事・運動療法をしてもLDL-コレステロールが下がらない場合に、薬物療法を行います。かかりつけの医師などと相談してください。

このページのトップへ