健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

糖尿病、痛風の検査

尿酸[血清]略号:UA

何がわかるのか

尿酸は、体や動物性食品の細胞の中の核にあるプリンという物質が、壊れてできるものです。尿酸が体の中で多く作られたり、尿から排泄が少なくなると、血液中の尿酸が高くなります。

尿酸が高くなると、関節に沈着して炎症を起こし、痛風発作(通常、足の親指の付け根の関節に激痛と発赤)がみられ、腎臓に徐々に沈着して腎障害を起こします。

尿素窒素とクレアチニンと並んで腎機能検査の1つともなります。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

値(mg/dL)判定対策
低尿酸血症再検査により値を確認し、またその要因を調べます。

2.1~6.9
正常
(軽度上昇)軽度高尿酸血症日常生活の改善が必要です。
(中・高度上昇)中等度高尿酸血症日常生活を改善しながら、家族に痛風や腎障害がある場合は薬で治療します。
高度高尿酸血症薬による治療が必要です。

測定のときの注意

前日、激しい運動をしたり、過度の飲酒をすると高くなります。

他の病気の薬で高くなることがあります(血圧の薬、利尿剤、アスピリンなど)。

まれに家族性のものや先天的な代謝の異常で高くなることがあります。通常、若い時から高く、また女性でも高い値を示します。

どうすればよいのか

食事の注意:イワシ、ヒシコ、肝臓、腎臓、脳、肉エキスなどにプリン体が多く、これらの蛋白質食品は避けてください。

アルコールを減らす:アルコールは尿酸が尿に出るのを阻みます。発作時は禁酒、その他の時もなるべく少なく(焼酎お湯割り1杯以内)してください。また、ビールはプリン体が多いので蒸留酒にしましょう。

水分を多くとって、尿酸が尿に出るようにします。また、尿をアルカリ性にする(重曹などを飲んで)と、尿に出やすくなります。

ストレスも大敵です。

肥満の人は体重を減らし、一方では過激な運動を続けないようにしてください。

著しく高い場合は、医師の管理と服薬が必要となります。痛風発作のときは、非ステロイド消炎鎮痛薬を処方してもらいます。いずれも医師の管理下で日常生活に注意し、規則正しく薬を飲むことが大切です。医師は腎機能を調べ、定期的に尿酸を測り、かつ他の成人病にも気をつけながら治療を進めます。

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