健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

肝臓の検査

アルカリホスファターゼ[血清]略号:Al-P,ALP

何がわかるのか

この酵素は、肝臓、胆管、骨、小腸などに広く分布し、これらの臓器の発育や障害で血液中への分泌が多くなり、値は高くなります。

したがって、肝障害、とくに胆汁の排泄が障害されている胆汁うっ滞(胆道閉塞、閉塞性黄疸、胆道結石、胆道がんなど)や、骨の病気(骨成長、骨肉腫など)、腸の病気(潰瘍性大腸炎など)で増加します。

これらのうち、どこの異常かはこの酵素を特別な方法(アイソザイム分析)で詳しく調べることができ、健診などでAl-Pが高い場合は精査します。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

標準値(U/L)判定対策

110~354
正常

(軽度上昇)
成長期、骨の病気、甲状腺機能亢進症、閉塞性黄疸の初期、肝がん、肝硬変、脂肪肝、妊娠後期、腸の病気の疑い必要により肝機能、アイソザイム分析、超音波検査を行います。きわめて軽度で他に異常がない場合は、経過を観察します。
(高度上昇)胆道がん、胆石、肝がんなどの疑い入院して調べることもあります。

この酵素の測定は、測定法や測定機関で値が異なりますので注意してください。

測定のときの注意

成長期には骨のAl-Pが増加しますので、小児〜青年期には高く出ます。

血液型がB型かO型の人では、脂肪食のあとで小腸性のAl-Pが出現し、高値を示します。なるべく食前に採血しましょう。

妊娠30週以降は胎盤性のAl-Pが出現し、高くなります。

どうすればよいのか ― 日常生活上の注意

高値を示した場合、念のため、詳しく調べてもらってください。

軽い上昇を示し、他の肝機能検査などに異常がない場合は、定期的な検査を繰り返し、経過を観察してください。但し、何か自覚症状があれば、詳しく調べてください。

GOTの項の日常生活上の注意で述べた肝臓病の予防対策を実行してください。

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