健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

肝臓の検査

乳酸脱水素酵素[血清]略号:LDH

何がわかるのか

この酵素は、ほとんどの臓器の細胞にあるもので、この酵素活性が上昇しているのは、どこかの臓器に損傷があることを示しています。

この値が上昇するのは、多くの場合、

①肝臓の病気:肝炎、肝硬変、胆道の病気

②悪性腫瘍:とくに転移があるとき

③血液の病気:白血病、リンパ腫

④心臓や肺の病気:心筋梗塞、心不全、肺梗塞

⑤甲状腺機能低下症などです。

どこの臓器の病気かは、この酵素をアイソザイム分析という特殊な方法で分かります。5種のアイソザイムがあり、心臓や赤血球と、肝臓や筋肉の主な成分が異なるからです。高値を示す場合、病院などで詳しく調べてくれます。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

標準値(U/L)判定対策

121~245
正常
軽度上昇慢性肝炎、肝硬変、腎炎、筋障害、軽い心筋障害などを疑います。
中・高度上昇心筋障害、溶血、悪性腫瘍、白血病、悪性貧血などを疑います。

この酵素の測定は、測定法や測定機関でかなり値が異なりますので注意してください。

測定のときの注意

小児では1.5倍くらい高めに出ます。

激しい運動で少し高くなります。

食事、タバコ、アルコールの影響はありません。

どうすればよいのか ― 日常生活上の注意

高い値がみられた場合、他の検査の値などをみて判定します。

何か病気の疑いがある場合は、病院などでアイソザイム分析など詳しい検査を受けてください。

肝臓病の疑いがある場合、自分ではGOTの項に示した予防対策を心がけてください。

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