健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

肝臓の検査

コリンエステラーゼ[血清]略号:ChE

何がわかるのか

この酵素は、神経と赤血球に分布するものと、血液や肝臓にあるものの2つがあり、検査では後者を測定しています。

血液中のコリンエステラーゼ(ChE)は、肝臓で合成され、血液中に分泌され、肝臓での合成能力を反映します。したがって、この酵素は、肝臓の機能がどのくらい働いているかを示します。肝障害では活性は低下します。

一方、ネフローゼや脂肪肝などで肝臓が刺激された状態ですと、値は高まります。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

標準値(U/L)判定対策
(きわめて低値)
農薬中毒を疑う。詳しく状態を報告してください。必要により精査します。ときに正常者でもみられます。経過を観察します。
(低 値)肝疾患を疑う。他の肝機能検査をみて判定します。
必要により肝臓病予防、治療を受けてください。

213~501
正常
(高 値)腎臓病や脂肪肝などを疑う。詳しい検査を受けてください。

測定法や測定機関によって、正常値が異なりますので注意してください。

測定のときの注意

値の個人差は著しいが、同じ人ではほぼ同じ値を示します。

女性ではやや低く、生理や妊娠のときは低下します。老人でも値は少し低くなります。一方、小児では高くなります。

食事、運動などの影響はありません。

どうすればよいのか ― 日常生活上の注意

低値の場合、他の肝機能検査の値をみながら判定します。

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