健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

肝臓の検査

γ-GTP(ガンマ・グルタミルトランスペプチダーゼ)[血清]

何がわかるのか

肝臓などの細胞の膜にある酵素で、アルコールや種々の肝臓の病気で合成が高まり、血液中に出てきて血清中の値が高くなります。

高い場合の多くは、アルコールによるものですが、種々の肝臓病(肝炎、脂肪肝、肝硬変、胆汁うっ滞、肝がんなど)でも高くなります。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

標準値(U/L)判定対策
男性:0~86
女性:0~48
正常正常
軽度上昇アルコール多量摂取:適正アルコール摂取を心がけます。まれに肝炎、肝硬変、薬物による肝障害:他の検査結果をみて判定します。また、まれに胆汁うっ滞や肝がんでみられます。詳しく検査してもらいます。
中・高度上昇入院して精密検査を受け、日常生活の指導が必要です。

測定法や測定機関によって、正常値が異なりますので注意してください。

測定のときの注意

検査法や検査機関によって正常値が異なります。

抗てんかん薬、抗けいれん薬、精神病薬などでも高くなることがあります。

食事や運動の影響は受けません。

どうすればよいのか ― 日常生活上の注意

アルコールの適正摂取:アルコール性肝障害の場合、他の肝機能検査値より早く、高値を示します。1日、日本酒で2合以上の常習飲酒者では、約3分の1の人に高値を示し、禁酒により1か月で約半分の値となります。常習飲酒者は適正飲酒を心がけましょう(1日に日本酒で1合〜1合半、ビールは大びんで1本、ウイスキーは水割りで1〜2杯以内、週に1〜2日の休肝日)。

他の肝機能検査や膵機能検査で異常のある場合、アルコールの適正化でも下がらない場合、症状のある場合は、肝臓、膵臓、胆のう、心臓の詳しい検査を受けてください。

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