健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

肝臓の検査

硫酸亜鉛混濁試験(クンケル試験)[血清]略号:ZTT,ZST

何がわかるのか

血清中の蛋白の1分画であるγ-グロブリンを簡易に測定する方法です。

したがって、γ-グロブリンが増加する病気の判定に用いられます。とくに肝障害が慢性化し、肝硬変になるとγ-グロブリンが増加しますので、肝機能検査の1つとして、慢性化や肝硬変化の指標に用いられています。

値が上昇する病気には次のものがあります。

①慢性肝疾患:肝硬変、慢性肝炎

②慢性感染症

③膠原病などの免疫グロブリン(γ-グロブリン)の増加する病気

④骨髄腫

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

標準値(単位)判定対策
2.0~12.0
正常
(上 昇)異常上記の病気の疑いがあります。再検し、必要に応じて詳しく調べます。但し、古い結核など慢性の感染症でも増加しますので、前の病気を知っておく必要があります。

測定のときの注意

測定法が試薬を加えて濁りをみる反応ですので、脂肪などが増加している血液では不正確になります。早朝空腹時に採血してください。

高齢者で高くなる傾向があります。

どうすればよいのか

高値の場合、他の肝機能検査や前の病気などを考えて判定します。

現在では、血清蛋白分画など詳しい検査もできますので、調べてもらってください。

少しの上昇は、とくに高齢者で慢性の感染症などによることが多く、他の検査で異常がなければ経過をみます。

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