健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

貧血の検査

赤血球数略号:RBC,ローテ

何がわかるのか

末梢の血液中における赤血球の増減を調べます。

多い場合は多血症や血液濃縮(脱水など)、少ない場合は貧血や出血を考えます。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

標準値(×104/μL)判定対策
貧血症原因を調べ、必要に応じて治療します。
男性:427~570
女性:376~500
正 常
多血症原因を調べ、必要に応じて治療します。

測定のときの注意

老人では、正常でも低値をとる傾向があります。

どうすればよいのか

貧血の場合

どんな種類の貧血か、またその原因は何かを調べます。

貧血の種類の判定は、次のヘモグロビン濃度(Hb)やヘマトクリット(Ht)と比較して行います。

①鉄欠乏性貧血:最も多い貧血で、女性の10〜20%にみられます。赤血球数の減少により、HbやHtの減少が大です。原因はとくに男性で消化器からの出血(がん、潰瘍など)が考えられます。鉄剤の服用でよくなります。

②悪性貧血:まれな貧血です。ビタミンB12の欠乏により起こります。Hbや赤血球数の減少がHtより著しくなります。

③溶血性貧血:まれな貧血です。赤血球が早く壊れることによります。赤血球数やHb、Htの減少が同じ程度みられます。

④再生不良性貧血:治りにくい貧血です。赤血球の他、白血球や血小板の減少がみられます。いずれにしても、詳しい検査が必要です。

最も多い鉄欠乏性貧血では、鉄分の多い食事(赤身の肉、ホウレン草など)を十分にとります。

多血症の場合

赤血球数が男性580×104/μL以上、女性520×104/μL以上、Hbが男性18.0g/dL以上、女性16.0g/dL以上、Htが男性52.9%以上、女性47.0%以上のとき疑いをもちます。

実際に赤血球数が増加している場合と、血液中の水分量が低下している見かけ上の場合があります。

原因には、不明のもの(真性)と他の病気によるもの(二次性:心肺疾患、ストレス、腫瘍など)があります。詳しく調べてもらいましょう。

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