健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

貧血の検査

白血球数とその分画略号:WBC,WBK,ワイセ

何がわかるのか

白血球は血液中で細菌を殺したり、免疫に役立ったりしています。

最近、タバコを吸う人に白血球数増加が多いこと、多いと動脈硬化などを起こしやすいことが分かってきました。喫煙の健康影響の指標とされています。まれに、異常はみられないが体質的に常に高い人もいます。

白血球には好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球があります。

好中球は、感染症、火傷、心筋梗塞、出血、腫瘍、白血病などで増加し、特定の感染症(チフス、ウイルス病)、敗血病、放射線照射、無顆粒球症、再生不良性貧血、エリテマトーデスなどで減少します。

リンパ球は、特定の感染症(伝染性単核球症、百日咳、ウイルス症、肝炎など)、リンパ性白血病、バセドウ病、アジソン病などで増加がみられ、多くの感染症急性期、悪性腫瘍、副腎皮質ホルモン服用などで減少がみられます。

好酸球の増加は、アレルギー疾患、寄生虫症、白血病、膠原病などでみられます。

白血球数やその分画の測定は、これらの病気の発見の糸口となるものです。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

正常値対策
数(個/μL)百分率(%)
白血球男性 3,900 〜 9,800
女性 3,500 〜 9,100
この値に対して、増加あるいは減少した場合、再検して各々の原因疾患の有無を詳しく調べます。
好中球2,000 〜 7,50044 〜 74
 桿状核球2 〜 13
 分節核球38 〜 58
リンパ球1,500 〜 4,00020 〜 60
単 球300 〜 8000 〜 12
好酸球0 〜 7000 〜 10
好塩基球0 〜 1500 〜 3

一般に白血球の増減は、好中球の増減によります。

白血球増加の最も多い原因は感染症です。とくに桿状核球が増加した場合は感染症を考え、なるべく早く、抗生物質療法などを受けましょう。

体質的に高い人は、定期的に検査して経過を観察します。

喫煙者でも増加がみられます。

測定のときの注意

白血球は、食事、運動、立位で増加し、日中も増加します。

どうすればよいのか

必要により再検して確認し、原因の精査を行います。

このページのトップへ