健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

聴力の検査

聴力検査(オージオメトリー)

何がわかるのか

聴力検査には種々の方法があります。一般にはオージオメータを使い、周波数125から8,000ヘルツの間の純音を聞き、徐々に弱くしていって、聞こえなくなるところの閾値を調べる方法を用いています。

一般に音を聞く人の能力は、20〜20,000ヘルツにわたっていますが、人の会話は250〜2,000ヘルツの間で行われています。

聴力の低下には

①伝音難聴:外耳から内耳の前までの間に音を伝える障害があり、鼓膜の異常や音を伝える耳小骨の異常などによります。

②感音難聴:最後に音を感じる内耳の障害です。
高齢によるものや騒音性難聴などです。

加齢や騒音による聴力低下は、一般に人の会話域をはずれた高音域から始まり、次の図に示したように進行していきます。当初は気がつかないことが多く、気がついたときにはかなり進行し、しかも治りにくいという特徴があります。

聴力検査は、なるべく早く聴力の低下をみつけ、日常生活の安全を守り、かつ早期に病気を発見し、予防するために行うものです。

騒音性難聴や老人性難聴は高音域(4,000ヘルツ)から始まる

おおよその目安

聴力の低下は、加齢、病気(耳、全身)、騒音などが原因します。

聴力の低下は人によって異なります。自分の聴力がどのくらいかは、別表の日本人の年齢別の平均聴力レベルと聴力レベル正常限界値を参考にして比べるとよく分かります。

必要により、耳鼻科で詳しく調べてもらってください。

日本人の年齢別聴力レベル(平均)

1,000Hz4,000Hz
年齢男性女性男性女性
258 dB7 dB8 dB6 dB
308786
3598106
4098128
4510101410
5011111613
5512132215
6015152917
6516193425
7018243533
7522233732

日本人の年齢別聴力レベル正常限界値(健常者の95%が入る範囲の聴力レベル)

1,000Hz4,000Hz
年齢男性女性男性女性
2515 dB14 dB22 dB16 dB
3016152315
3517162316
4018182721
4520213328
5022223731
5525264534
6029305337
6531376654
7038476264
7548475655

(岡本、1989)

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