健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

リウマチと骨粗鬆症の検査

骨粗鬆症の検査

何がわかるのか

骨粗鬆症は、骨の量が減って、骨折しやすくなったり、腰や背中などが痛くなる病気です。

加齢とともに誰でもその傾向が出現します。とくに、閉経期以降の女性では60歳台で45%、80歳台では70%にみられます。また、"寝たきり老人"の大きな原因となります。

骨粗鬆症の早期発見や診断には、次のものが用いられます。

①骨塩量の判定:次の方法が一般的に用いられます。
X線を使う方法:二重エネルギーX線吸収法(DXA法)、定量的CT法(QCT法)、X線写真濃度測定法(MD法)などがあります。

②超音波を用いる方法:踵骨で超音波の伝導速度や減衰率を測定する方法です。
それぞれ長所と短所があり、健診ではDXA法や超音波法が広く使われています。

③骨の代謝のマーカーを用いる方法:骨の代謝に関係するアルカリホスファターゼ(酵素)、オステオカルシンなどを測定しますが、今のところ確実な方法ではありません。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

検査法、年齢、性によって正常が異なります。

一般に若い人(20〜44歳)の骨密度の平均値(YAM)を基準にして判定します。また、年齢別の正常値をもとにした判定も行われます。

骨密度(YAMの%)判定対策
80%以上正 常
70 〜 79%骨量減少日常生活の注意をします。
69%以下骨粗しょう症他の原因があるかどうかを調べます。あるいは、医師の指示により、薬を飲みます。骨折の予防をしましょう。

どうすればよいのか ― 日常生活上の注意

骨量が減少していても、すぐに症状がみられるものではありません。あせらず、予防、とくに骨折の予防にとり組むことです。

日常生活上の注意

①食事:カルシウムやビタミンDの多い食品をきちんととりましょう(牛乳や小魚、きくらげ、魚肉など)。

②運動:骨の代謝を強くし、骨を丈夫にします。

③日光に当たる:骨(カルシウム)の代謝に重要なビタミンDを日光に当たることで活性化し、強く働くようにします。

④薬:医師の処方のもとに正しく管理を受けながら服用しましょう。主な薬には活性型ビタミンD、エストロゲン、カルシトニン、イフリフラボン、ビタミンK、ビスホスフォネートなどがあります。

⑤骨折の予防:転倒防止策、緩衝パットの使用をします。

骨密度は、下の図のように、30〜40歳で最高となり、その後すべての人でほぼ同じ速度で減少します。したがって、若い時に十分なカルシウム摂取と運動で、なるべく骨密度を高くしておくことが最も重要です。

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