健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

呼吸器の検査

胸部X線(レントゲン)検査略号:B-XP

何がわかるのか

肺、縦隔(両方の肺と心臓の間にある部分)、胸郭、胸膜(肋骨)および心臓の異常を調べる検査です。

通常、正面像(後−前像)で観察しますが、心臓の裏側をみたりするのに側面像を撮ることもあります。

写真では、向かって左が被写体の右肺、向かって右が左肺となります。

近年、放射線被曝低減のため、検査対象者をハイリスク者などにしぼって実施されつつあります。

検査所見のおおよその目安 ― 意味と対策

【肺結核のX線写真分類】

肺結核では、病気、拡がりなどによって、次の符号がついています。その意味を知って、管理を受けましょう。

符号意味と対策
病巣の状態
 0 所見なし正常
 Ⅰ 広範空洞型大きな空洞が広く分布しています。治療すべきです。
 Ⅱ 非広範空洞型小さな空洞がある結核です。治療が必要です。
 Ⅲ 不安定非空洞型空洞はないが、活動性の結核です。治療が必要です。
 Ⅳ 安定非空洞型ほぼ固まって治った状態の影です。経過をみます。
 Ⅴ 治癒型完全に治っています。
拡がり
 1小さな拡がりの病巣です。
 21と3の間の拡がりの病巣です。
 31側の肺全体か、それ以上の病巣です。

符号意味と対策
特殊型
H肺門リンパ節の腫脹があります。
Pl滲出性肋膜炎があります。
Op手術してあります。
病例
r右側です。
l左側です。
b両側です
【例】bIII2 lOp
これは、両側にみられる結核で、空洞はないが、まだ活動性で、両方たしても1側の肺以下の拡がりで、手術もしてあるという意味です。

撮影のときの注意

ブローチ、ボタンなど陰影をつくるものは外してください。

指示どおり深呼吸をして止め、また正しい姿勢で撮ってください。

1回のX線の照射量はきわめて低く、問題ありません。

どうすればよいのか

所見の他、医師から指示があります。正しく守って、精査、管理、治療を受けてください。

心配なときは、詳しく聞き、また専門医に相談してください。

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