健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

腫瘍(がん)マーカーの検査

前立腺酸性ホスファターゼ[血清]略号:ACP,AP,PAP

何がわかるのか

前立腺肥大や前立腺がんは、尿の赤血球検出、排泄困難などのあるときに疑われます。

この酵素は、前立腺の他、赤血球、肝臓、骨、腎臓などに広く分布します。これらの臓器、とくに前立腺の破壊や著しい炎症で血液中に放出され、血清値が高くなります。

通常、前立腺がんの指標として用いられていますが、早期には上昇しません。

最近では、前立腺由来の前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)を測定するようになってきました。他に前立腺がんの指標(PSAなど)の測定も実用化されています。

値が高くなる病気は、前立腺がんがある程度進行したときです。骨などに転移があると著しく高くなります。その他、骨肉腫、骨髄腫、転移性肝がん、膵がんでも高くなります。これらの区別は、上述の腫瘍マーカーで行います。

おおよその目安 ― 検査値の判定と対策

値※判定対策
酸性ホスファターゼ(ACP)PAP法
13.6U/L以下2.6U/L以下正 常
2.7~19.9軽・中等度上昇前立腺の検査をし、異常がなければ経過を観察します。
20.0以上高度上昇詳しい検査をします

どうすればよいのか

異常値がみられた場合、泌尿器科で前立腺の詳しい検査や他の腫瘍マーカーの検査を受けてください。

前立腺に対する直接的な検査は、肛門から手指を入れて行う触診です。必要により、膀胱・尿道の造影やCT・MRI検査、針生検なども行います。

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