健康診断の手引

検査の意味と検査値の読みかた、活用のしかた

子宮頸部スメア(細胞診)

何がわかるのか

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。本法は、子宮頸がんの早期発見のためのスクリーニング(ふるい分け)検査法です。

方法には、医師による検体採取法と自己採取法があります。精度は前者のほうが大です。

国としての検診は、1967年に始まり、30歳以上の女性を対象に行われ、受診者数も増えており、日本の子宮がん死亡率の低下(現在、女性のがん死亡の4〜5%)に役立っています。それでも、受診率は15〜20%と低いようです。

方法は、膣の奥部の子宮頸部から綿棒やヘラで表面の組織を採って、ガラス上に塗布し、顕微鏡で細胞を調べます。

全受診者のうち、がんの疑いがあった人は6〜7%、全受診者のうちがんが発見された人は0.07%程度です。

早期の発見の5年生存率は86〜93%です。

おおよその目安 ― 検査所見と判定と対策

いくつかの判定法が用いられています。

判定法判定対策
三段階法パパニコロウ分類子宮がんクラス分類
検体不良判定不能再検してください。
陰性Ⅰ正常Ⅰ正常問題なし定期的に検査を受けましょう。
Ⅱ良性変型Ⅱ炎症性変化などとくに問題なし
疑陽性Ⅲ境界病変Ⅲ異形成ありがんの疑いあり精密検査を受けてください。
陽性Ⅳがんの疑い強いⅣ上皮内がん早期がんまたはがんの疑い
ⅤがんⅤ浸潤がん明らかにがん

検査のときの注意

生理時とその直後、膣炎などがある時は検査を避けてください。

検査時には痛みがなく、数分で終わります。

どうすればよいのか

疑陽性あるいは分類でⅢ以上の場合、専門の産婦人科で精密検査を受けてください。

子宮頸がんは乱交者、不良な衛生状態、梅毒、ヘルペスⅡ型ウイルス感染者に発生率が高いとされています。

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