健康診断の手引

着実な改善(ライフスタイルの是正)を目指して

健診やドックを受けて、結果はどうでしたか
おおよそ、自分の体の状態はわかりましたか
さて、次にどうしたらよいでしょうか!?

健康は予防から増進へ

人と病気の闘いは、長い間病気を治すことを目標に努力してきました。しかし、現在はもう少し進んで、病気にならないように努力する時代となってきています。そのためには、今まで述べてきた自分の体の欠点を知り、ライフスタイル(生活習慣)の改善を行う第一次予防や早期発見・早期治療を行う第二次予防が大切となります。

さらに、これからの予防医学は、もう少し前向きに、ポジティブに、自分の健康を増進することを目標にしています。運動、栄養、休息などの日常生活や、現代社会での心理的ストレスの対処などを含めて、ヘルスプロモーションにまで進めてください。

生活の質(QOL)を改善しよう

健康医学の第一目標は、これまで寿命の延長でした。まず伝染病対策が進み、ついで医療・環境が改善され、次に問題となる成人病や生活習慣病、メタボリックシンドローム対策が現在の最も大きな目標になっています。

幸いにして、わが国ではこれらの対策が功を奏し、男女とも寿命は世界のトップです。しかし、このことは逆にみれば、老人社会の到来を意味しています。

これらのことは、ただ単に寿命の延長が人々の幸せにつながらないということになります。したがって、長生きしている人々の生活や生命の質(quality of life:QOL)や内容の充実が求められ、健康医学の第二の目標となります。この目標に向かって、健康増進を心がけてください。

予防医学の目標−寿命の延長から生活の質(QOL)の改善

痴呆老人数(推計)の将来推移

どうすればよいのか

健診やドックは、ただ安心するためのものではなく、その場かぎりのものでもありません。結果をもらって数日は”こんどこそ、健康を目指してがんばろう”と思っても、やがていつの間にか、忘れてしまうのが人間です。

最も重要なのは、改善の行動をいかに長続きさせるかということです。それには、心理学的に次のような方法がよいとされています。

まず、健康や病気とライフスタイルの関係を知ることです。そして、実際に健診やドックを受けて体験し、十分に理解し、自ら評価することです。

これからが大切で、これらの結果から、まず自分で動機づけをし、決意し、意図することです。
しかし、このままですと、やがて忘却のかなたとなりかねません。常に健診やドックを受けて、その行動を支持し、補強することにより、その行動が維持され、これが一生続くことによって健康は保持され、増進します。家族に状況を常に話したり、同僚と健康をきそい合うのもよいと思われます。

知り、理解し、自分の状況を評価し、決意し、行動に移し、それを常に補強し、維持することです。
これが健診やドックを受ける最大の成果です。がんばりましょう。

ライフスタイル改善の行動を長続きさせる方法

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